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【2026年版】個人事業主の確定申告ガイド|期限・やり方・節税対策を徹底解説
確定申告・経理
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【2026年版】個人事業主の確定申告ガイド|期限・やり方・節税対策を徹底解説

2026年(令和7年分)の確定申告を個人事業主向けにわかりやすく解説。申告期限・必要書類・青色申告と白色申告の違い・経費の考え方・よくあるミスと節税テクニックまで、はじめての方にも実践的にまとめました。

ファクナビ編集部

ファクタリング業界に精通した編集チームが、資金調達に関する正確で実践的な情報をお届けします。金融機関での実務経験者、中小企業の財務コンサルタント経験者を中心に構成されています。

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確定申告の準備イメージ
確定申告の準備イメージ

「65万円の控除」を取り逃すと、税金が約13万円増える

青色申告特別控除65万円。所得税率20%の個人事業主なら、この控除があるかないかで年間約13万円の差が出る。住民税を含めれば約16万円だ。

にもかかわらず、「複式簿記が難しそう」「e-Taxの設定が面倒」という理由で白色申告を続けている人は少なくない。今はクラウド会計ソフトが複式簿記を自動化してくれる時代だ。月額1,000円台のソフト代と引き換えに16万円の節税ができるなら、やらない理由はない。

この記事では、2026年(令和7年分)の確定申告について、期限から節税テクニックまで実務に即した形で解説する。

2026年の確定申告——まず日程を押さえる

確定申告のスケジュールとチェックリスト
確定申告のスケジュールとチェックリスト

2026年(令和7年分)の確定申告は、2025年1月1日〜12月31日の所得が対象。申告期間は2026年2月16日(月)〜3月16日(月)。所轄の税務署に届け出る。提出方法はe-Tax(電子申告)・郵送・窓口の3つ。

「自分は確定申告が必要か」のチェック

以下に一つでも該当する個人事業主は、確定申告が必須だ。

  • 事業所得が48万円を超える(基礎控除額超)
  • 給与所得と事業所得の両方がある
  • 青色申告特別控除を受けたい
  • 消費税の課税事業者である
見落としがちだが、事業所得が48万円以下でも源泉徴収された報酬がある場合は申告すると還付を受けられる可能性がある。「源泉徴収されているから大丈夫」と思い込んで申告しないのは、お金を捨てているのと同じだ。
参考: 国税庁|令和7年分 確定申告特集 — 申告書の作成はe-Taxの「確定申告書等作成コーナー」が便利です。

青色申告と白色申告——「どちらにすべきか」は明白

結論を先に言えば、個人事業主は青色申告を選ぶべきだ。白色申告のメリットは「事前届出が不要」「帳簿が簡単」の2点だが、その恩恵は青色申告の控除額と比べれば微々たるものだ。

比較項目青色申告(65万円控除)青色申告(10万円控除)白色申告
特別控除額最大65万円10万円なし
帳簿の種類複式簿記簡易簿記簡易な記録
赤字の繰越3年間可能3年間可能不可
家族への給与必要経費にできる必要経費にできる事業専従者控除のみ
30万円未満の一括経費可能可能不可
事前届出必要必要不要
赤字の3年間繰越、家族への給与の経費計上、30万円未満の備品の一括経費化——これらは白色申告では使えない。特に開業初期は赤字になりやすいため、繰越控除の有無は後々の税負担に大きく影響する。

65万円控除を確実に受けるための3条件

  • 複式簿記で帳簿をつけている
  • 貸借対照表と損益計算書を確定申告書に添付する
  • e-Tax(電子申告)で申告する、または電子帳簿保存を行う
  • e-Taxを使わず紙で提出すると控除額は55万円に減額される。10万円の差は大きい。マイナンバーカードとスマホがあればe-Taxの設定は30分もかからない。

    必要書類を早めに揃える

    申告直前に「あの書類がない」と慌てるのは毎年の風物詩だ。2月に入る前に以下を確認しておきたい。

    全員に必要なもの

    • 確定申告書(第一表・第二表)
    • 本人確認書類(マイナンバーカードまたは通知カード+運転免許証等)
    • 銀行口座情報(還付金振込用)

    青色申告なら追加で

    • 青色申告決算書(損益計算書+貸借対照表)
    • 総勘定元帳・仕訳帳(提出不要だが保管義務あり・7年間)

    白色申告なら追加で

    • 収支内訳書

    控除関連(該当するものだけ)

    医療費控除の明細書、ふるさと納税の寄附金受領証明書、住宅ローン控除の証明書類(初年度のみ)、生命保険・地震保険料の控除証明書、社会保険料の支払証明書、小規模企業共済等の掛金払込証明書。

    控除証明書は毎年10月〜11月に届くものが多い。届いたら封を開けずに一つの封筒にまとめておくだけで、申告時の探しものが激減する。

    「これは経費にしていいのか?」の判断基準

    経費カテゴリの内訳
    経費カテゴリの内訳

    個人事業主が最も悩むポイントだ。基本原則はひとつ——「事業に直接関連する支出か」。迷ったらこれに立ち戻る。

    経費にできるもの(主な例)

    勘定科目具体例
    通信費インターネット料金、携帯電話代(事業使用分)
    旅費交通費電車・バス代、タクシー代、出張の宿泊費
    消耗品費文房具、10万円未満のPC周辺機器
    接待交際費取引先との飲食代、お中元・お歳暮
    地代家賃事務所の家賃、自宅兼事務所の事業使用分
    水道光熱費事務所の電気・ガス・水道代(事業使用分)
    広告宣伝費Web広告、名刺、チラシ制作費
    外注費業務委託費、デザイン・開発の外注費
    減価償却費10万円以上のPC、車、設備等
    支払手数料銀行手数料、ファクタリング手数料

    自宅兼事務所の「家事按分」をどう決めるか

    自宅を仕事場にしている場合、家賃・光熱費・通信費を事業使用割合に応じて経費にできる。按分割合に法律上の厳密なルールはないが、「合理的に説明できる根拠」は必要だ。

    たとえば家賃なら、全体の面積に対する仕事スペースの割合で按分する。「全体60平米のうち仕事部屋が18平米なので30%」——こうした計算根拠を間取り図と一緒に保管しておけば、税務調査でも困らない。

    電気代は使用時間で按分するのが一般的。1日24時間のうち8時間が仕事なら約33%。通信費はプライベートと事業の使用比率で判断し、50%としているフリーランスが多い。

    経費にできないもの

    所得税・住民税は経費にならない(税金の支払い自体は控除対象外)。国民健康保険料は経費ではなく社会保険料控除で処理する。プライベートの支出、罰金・反則金、生計を一にする家族への家賃も経費にはできない。ただし青色事業専従者給与は別だ。

    知らないと損する節税の仕組み

    節税3本柱:小規模企業共済・iDeCo・経営セーフティ共済
    節税3本柱:小規模企業共済・iDeCo・経営セーフティ共済

    経費計上はもちろん大切だが、それだけで終わるのはもったいない。以下の制度を活用すれば、合法的に課税所得を大きく圧縮できる。

    小規模企業共済——個人事業主の「退職金」

    掛金は月額1,000円〜70,000円。全額が所得控除の対象で、年間最大84万円を所得から差し引ける。受取時は退職所得扱いで税率が低くなる。個人事業主にとっては最も費用対効果の高い制度のひとつだ。

    参考: 中小機構|小規模企業共済 — 加入手続きは金融機関の窓口で行えます。

    iDeCo——掛金も運用益も非課税

    iDeCoの掛金も全額が所得控除。個人事業主は月額最大68,000円(年間81.6万円)まで拠出できる。小規模企業共済と併用すれば、年間165.6万円の所得控除が実現する。

    ただし60歳まで引き出せないため、資金繰りに余裕がある場合に限って利用するのが賢い。

    参考: iDeCo公式サイト — 個人事業主の掛金上限や加入手続きの詳細はこちら。

    経営セーフティ共済——「経費にできる貯金」

    取引先の倒産に備える制度だが、掛金は全額を必要経費に算入できる。月額最大20万円(年間240万円)。解約手当金は収入計上されるため、利益が出る年に掛金を増やし、赤字の年に解約する「利益の繰延べ」に使われることが多い。

    参考: 中小機構|経営セーフティ共済(倒産防止共済) — 掛金月額の変更も柔軟に対応可能です。

    e-Tax+クラウド会計ソフトで65万円控除を確実に取る

    前述の青色申告特別控除65万円。e-Taxで申告するだけで55万円が65万円になる。会計ソフトの年間利用料は1〜2万円程度で、しかも経費に計上できる。実質的なコストはほぼゼロで10万円の追加控除を得られる計算だ。

    ふるさと納税の活用

    個人事業主の場合、ワンストップ特例が使えないため確定申告で寄附金控除として処理する。控除上限額は所得に応じて変わるので、年末までに正確な所得見込みを計算してから寄附額を決めること。早まって多く寄附すると、自己負担が2,000円を超えてしまう。

    必要書類のチェックリスト
    必要書類のチェックリスト

    ありがちなミス5つと、その防ぎ方

    領収書を紛失する

    クレジットカード決済やクラウド会計ソフトとの連携で電子的に記録を残すのが最善策。紙のレシートはもらったその場でスマホ撮影し、電子保存しておけば紛失リスクはほぼゼロになる。

    売上の計上時期を間違える

    売上は「入金日」ではなく「役務提供日」や「請求日」で計上するのが原則(発生主義)。12月に納品して1月に入金される仕事は、12月の売上として計上する。これを入金日ベースで処理すると、年度をまたいで売上がズレてしまう。

    源泉徴収の二重計上

    取引先から源泉徴収された報酬は、源泉徴収前の金額を売上に計上する。たとえば報酬10万円から源泉徴収10.21%が差し引かれて89,790円が入金された場合、売上は10万円であり89,790円ではない。源泉徴収税額は確定申告書で精算する。

    按分割合の根拠がない

    「なんとなく30%」では、税務調査で突っ込まれたときに答えられない。間取り図や作業時間の記録など、数字の根拠になる資料を用意しておくこと。

    申告期限に間に合わない

    期限後申告になると青色申告特別控除が10万円に減額され、さらに無申告加算税(最大15%)や延滞税がかかる可能性がある。65万円の控除を失うだけで十数万円の損失だ。2月中に着手するのが理想。どうしても間に合わない場合でも、1日でも早く提出する方がペナルティは軽くなる。

    確定申告を5ステップで進める

    ステップ1:帳簿の整理(2月上旬)

    会計ソフトに入力済みの仕訳を見直し、未処理の取引がないか確認。通帳・クレジットカード明細と照合する。ここをサボると後工程でつまずく。

    ステップ2:決算整理仕訳(2月中旬)

    減価償却費の計上、家事按分の計算、棚卸資産の確認、前払費用・未払費用の調整。地味だが、この作業が正確な申告の土台になる。

    ステップ3:決算書の作成(2月下旬)

    青色申告なら損益計算書と貸借対照表。白色申告なら収支内訳書。会計ソフトを使っていれば、ボタン一つで出力できるはずだ。

    ステップ4:確定申告書の作成(3月上旬)

    決算書のデータをもとに確定申告書を作成する。国税庁の確定申告書等作成コーナーやe-Taxソフトを使えば、自動計算で正確に仕上がる。

    ステップ5:提出(3月16日まで)

    e-Taxなら24時間いつでも提出でき、65万円控除の要件も満たせる。郵送の場合は消印日が提出日になるため、3月16日の消印を忘れずに。

    納税資金が足りないときの3つの手段

    確定申告の時期は納税資金の確保も切実な問題だ。前年の利益が想定以上に大きかった場合、所得税・住民税・事業税が一気に押し寄せてくる。

    振替納税を利用する。 口座振替にすれば実際の引き落としが約1ヶ月後になる。その間に入金を待てるなら、これが最もシンプルな解決策だ。

    売掛金をファクタリングで早期現金化する。 手元に未入金の請求書があるなら、最短即日で資金化できる。手数料は経費にできるため、延滞税を支払うよりも合理的なケースが多い。

    関連記事: ファクタリングと確定申告の経費処理

    納税の猶予制度を利用する。 一括納付が難しい場合は税務署に「換価の猶予」を申請できる。最大1年間の分割納付が認められるケースがある。黙って滞納するより、早めに相談する方がはるかに有利だ。

    おすすめの会計ソフト

    確定申告を効率化するなら、クラウド会計ソフトの導入は必須と言ってよい。

    • freee(月額1,480円〜) — UIがシンプルで、確定申告がはじめての人に最適。スマホアプリでレシート撮影もできる
    • マネーフォワード確定申告(月額1,280円〜) — 銀行連携が充実。複数口座を使い分ける中級者以上に向いている
    • やよいの青色申告オンライン(1年間無料) — 老舗の安心感と電話サポートが心強い
    3社とも銀行口座やクレジットカードとの自動連携に対応しており、仕訳の手間を大幅に削減できる。どれを選んでも大きな失敗はないが、無料体験期間を使って操作感を試してから決めるのがよい。

    まとめ

    確定申告は「正しい知識」と「早めの着手」で難易度が劇的に下がる。

    2026年の申告期間は2月16日〜3月16日。青色申告+e-Taxで65万円控除を確実に取ること。経費は「事業に直接関連するか」を基準に判断し、按分割合には根拠を残す。小規模企業共済・iDeCo・経営セーフティ共済を活用すれば、年間数十万円単位の節税が可能だ。

    領収書の紛失、売上計上時期の間違い、源泉徴収の二重計上——こうした「ありがちなミス」は事前に知っていれば防げる。会計ソフトを導入し、2月中に作業を始める。それだけで、確定申告は「面倒な義務」から「節税のチャンス」に変わるはずだ。

    関連記事: 個人事業主におすすめのクレジットカード10選 — 経費管理をさらに効率化するビジネスカードの選び方

    この記事の執筆者

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    ファクナビ編集部

    ファクタリング業界に精通した編集チームが、資金調達に関する正確で実践的な情報をお届けします。金融機関での実務経験者、中小企業の財務コンサルタント経験者を中心に構成されています。

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